2010年秋から始まった、醤油作り。
ついに、醤油としてお披露目出来るようになりました。
家族、親戚、今までお世話になった方々、本当にありがとうございました。
「生成り、」 濃口 2010

「生成り」とは…
・ 糸や布地の漂白していないもの。また、その色。→生成り色
・ 生地のままで、飾り気のないこと。
この醤油は
‘醸造して搾ったままの純粋無垢な醤油‘
なので、この名前にしました。
「、」は、一つの区切りだけど、ここから色んな展開が続いていく。という意味あいです。
価格
300ml 1,200円
100ml 500円
(税込)
思った以上に、高っ!!
と、思われることと思います。価格は本当に悩みました。
高い要因としては、
・設備投資の減価償却。 醤油を作る設備が何もない状態から始まったので…。
・材料費。 「一の塩」というミネラル分の多い特別な塩で仕込んだ。
・歩留まりが悪い。 汲水(麹に対する水の量)が少なく、圧搾後も加水などしないため。
原料に対して出来る醤油の量が少ない。
・人件費。 原料処理~製麹~諸味管理と、手作業で醤油を作っているため、人手がかかる。
というところです。
ただ、価格が高くなれば当然売るのが難しいし、お客さんにも喜ばれない。
醤油なのにどんだけぼったくるんだ。という会社に対するマイナスの印象を持たれるだろうし…
そんな事で何人かの方からは、一部経費を含めないで、赤字にならない価格で売る方がいい。
この商品は、店のイメージアップの物として考えた方がいい。
というアドバイスをいただきました。
分からなくはないけど、自分はイメージ作りのために醤油作りを始めた訳じゃありません。
そもそも醤油を醸造するというのが醤油屋の仕事で、それをまた取り戻して本当に気持ちのこもった、
まっすぐな醤油を作って、お客さんに喜んでほしい。
そして死ぬまでずっと醤油を作っていたい。そういう想いだけです。
今までやってきた事と、この商品に自信を持っているから、最後の最後に価格で
変に妥協するのは辞める事にしました。
堂々と適正な価格で。
そして、価格を下げるのではなくその価値を伝えて、この値段でも喜んで買ってくれる
ような努力をしようと。
こんな価格の醤油は他にありませんが、これだけ想いとお金のかかった醤油も他に無いと思います。
初回出荷分は、あまり数がありませんが、
ミツル醤油店舗と「糸島くらし×ここのき」
にて、本日2月28日より発売スタートします。
本格的な発売は、3月15日くらいになると思います。
どうぞよろしくお願い致します。
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